デジタルカメラで「あえて」オールドレンズを楽しんでみた
何十年も前のフィルム時代のレンズ、いわゆるオールドレンズの味わいを現代に味わう。
レンズ交換式デジタルカメラの楽しみ方のジャンルとして確立されているようてす。
とても高価な逸品からお手頃なものまで、その独特な描写に惹かれている方も多いですね。
僕はどうかと言えば、そもそも古いフィルムカメラを長く使ってきたこともあり、「古いカメラに古いレンズが付いてた」というなんだかそのまんまな感じです。
とはいえ、せっかくレンズ交換式デジタルカメラも持っていますので、「あえて楽しんでみよう」と思った次第であります。

OLYMPUS ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
オールドレンズは古今東西、星の数ほどありますので、逆に何を選んで良いのやら。
僕は基本的に最初はボディとレンズのメーカーをそろえたいほうでして、今回はオリンパスから探すことにしました。
そして選んだのは「ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8」

ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
マイクロフォーサーズの場合はレンズの画角が35mm換算で約2倍になりますので、おおよそ50mmくらいになる「28mm」から選ぶことにしました。
そして、その中でもなるべく明るいレンズにしたかったので「f2.8」をチョイス。
ただ、後になってさらにいろいろ調べてみると「28mmf3.5の方が銘玉」との評判も目にして「なかなか難しいものだなあ」と思ったり。
そうそう、みなさんご承知のこととは思いますが、レンズ側とボディ側を間違えずにマウントアダプターを買うことも必須ですね。
さて、デザインはどうでしょうか。

ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
ずいぶん古いレンズですが、傷やクモリもほとんどわからずきれいに見えます。

ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
全体的に薄くてとても小ぶりですね。
ただマウントアダプターをかませると結構長さが出てしまいます。
OLYMPUS PEN-F
につけてみるとこんな感じ。

OLYMPUS PEN-F,ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
カメラは大きくないのですが、このレンズが付くとすごい迫力です。

OLYMPUS PEN-F,ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
上から見ると現行の「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
」にシルエットが似ているような気がします。
といってもマウントアダプター込みのデザインではありますが。

OLYMPUS PEN-F,ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
ボディのデザインもあいまって、ゴテゴテ感というか、装飾感が半端ないです。
印象としては「なんかカッコイイ・・! けど、カッコいいのか・・?」
というほどのケレンみが魅力です。
撮影に行く前から見た目だけで満腹です。
どうでしょう、クラシカルに見えますか?
クラシカルなデザインのカメラとクラシックなレンズが一体になるとちょっとカオスを感じます。
この「28mm」の緑色の文字がアクセントになってますね。

実際に撮ってオールドレンズについて考えたこと
この頃はまだOLYMPUS PEN-F
の自分の色がまだ確立されておらず、ちょっと個性の強いカラープロファイルを使っています。
全体的にしっとりとした写りが多かったです。

OLYMPUS PEN-F,ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
僕はデジタルカメラはほとんどAFで撮っていますので、EVFを見ながらMFでピントを合わせるのはなかなか難しかったです。
フィルムのレンジファインダーカメラで距離を合わせるのはそんなに苦にならないのに、どうしてなんだろうと不思議です。
ピントが合わせやすいピーキング機能もありますが、僕はEVFをそのまま見て合わせるほうがその場の雰囲気をつかみやすくて向いているようです。

OLYMPUS PEN-F,ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
絞りを開けると周囲が賑やかにボケが出ましたので、少し絞るともうちょっとスッキリした写りになるのかもしれません。
花びらの質感は立体感があって、なかなかいいのかなと感じます。

OLYMPUS PEN-F,ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
絞り開放で背景に細かい花びらなどがあると強烈にぐるぐるボケがでます。
わーすごい個性だなー!と思ったものの、これが本当にこのレンズの魅力なのか、僕の撮り方がそうさせてしまったのかちょっとわからないところが悩ましい・・。
ぐるぐるボケの効果が出るオールドレンズをお探しの人は、おすすめかもしれません。
今回のオールドレンズ体験で思ったのは、オールドレンズを楽しむときも現行のレンズを選ぶのと同じように「何を撮りたくて、どういう写りが欲しいのか」を第一に考えるとレンズの魅力が活かせるのかなと。
「君は一体、何を当たり前すぎることを言っとるんだ」と呆れられそうな感想ですが。
というもの、僕はもともと古めかしいフィルムカメラを使ってきたものですから、付いているレンズがそもそもオールドレンズなんですね。
ですので、最初から付いているから使うと言うアバウトな感じでレンズと接してきて、デジタルも使うようになってようやくいろいろ考えながら選ぶようになったという経緯があります。
以前はクセのある写りを求めていましたが、こうして自分でオールドレンズを選んで撮ってみると、いつの間にか好みが「普通に写るもの」に変わってきていることに気づきました。
あまり深みにハマらないように気をつけながら、今後も自分の写真の世界を広げていきたいと思っています。
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